エザメ誌
2017年3月17日
ジョルジェ・パウロ・レーマン氏がレピュテーション・リーダーズ・ランキングでトップ
スペインのコンサルティング会社マルコが、ブラジル国内の財界人を対象にしたレピュテーション・リーダーズ・ランキングのトップ100人を発表した。
スペインのコンサルティング会社マルコが実施した大規模調査、ブラジル国内の財界人を対象にした「レピュテーション・リーダーズ・ランキング」のトップ100人をリストをエザメ誌が独占的に入手した。調査に当たって、企業経営者と専門家(金融アナリストなど)、そして消費者の3グループの合計約2.000人を対象に聞き取り調査を実施した。
トップグループには、例えば世界最大のビールメーカーであるABインベブのオーナーの1人のジョルジェ・パウロ・レーマン氏や、マガジン・ルイーザのトップを務めるルイーザ・エレーナ・トラジャーノ氏など広く知られた経営者が入った。この外には、グーグルのファビオ・コエーリョ氏が、前回2014年のランキングから大きく順位を上げるなどした。
写真提供: Blue Tree Hotels

2014 |
2016 |
Nome |
Empresa |
Pontos |
4º |
1º |
Jorge Paulo Lemann |
3G Capital |
10 |
5º |
2º |
Luiza Helena Trajano |
Magazine Luiza |
9.641 |
3º |
3º |
Abilio Diniz |
BRF |
9.426 |
2º |
4º |
Roberto Setubal |
Itaú Unibanco |
9.007 |
1º |
5º |
Jorge Gerdau |
Gerdau |
6.95 |
12º |
6º |
Silvio Santos |
Grupo Silvio Santos |
6.85 |
25º |
7º |
Fábio Coelho |
Google |
6.711 |
* |
8º |
Roberto Lima |
Ex-Natura |
6.423 |
10º |
9º |
Luiz Carlos Trabuco Cappi |
Bradesco |
6.338 |
62º |
10º |
Claudia Sender |
Latam |
6.267 |
24º |
11º |
Roberto Irineu Marinho |
Globo |
5.943 |
18º |
12º |
Antônio Luiz Seabra |
Natura |
5.578 |
30º |
13º |
Maria Eduarda Kertész |
Johnson & Johnson |
5.33 |
85º |
14º |
Fernando Fernandez |
Unilever |
5.272 |
35º |
15º |
Carlos Alberto Sicupira |
3G Capital |
5.16 |
34º |
16º |
Pedro Moreira Salles |
Itaú Unibanco |
5.156 |
94º |
17º |
Fábio Hering |
Hering |
5.136 |
27º |
18º |
Artur Grynbaum |
Grupo Boticário |
5.081 |
42º |
19º |
José Gallo |
Renner |
5.079 |
22º |
20º |
Claudio Lottemberg |
Amil |
5.074 |
40º |
21º |
Marcio Utsch |
Alpargatas |
5.068 |
28º |
22º |
Carlos Ghosn |
Renault-Nissan |
5.034 |
23º |
23º |
Carlos Brito |
AB InBev |
5.023 |
* |
24º |
Bernardo Pinto Paiva |
Ambev |
5.017 |
47º |
25º |
David Neeleman |
Azul |
4.947 |
14º |
26º |
João Castro Neves |
AB InBev |
4.887 |
37º |
27º |
José Roberto Ermírio de Moraes |
Votorantim |
4.884 |
81º |
28º |
Miguel Krigsner |
Grupo Boticário |
4.865 |
66º |
29º |
Laércio Cosentino |
Totvs |
4.846 |
17º |
30º |
Cledorvino Bellini |
Fiat |
4.826 |
* |
31º |
Rodrigo Kede |
IBM |
4.823 |
26º |
32º |
Frederico Curado |
Ex-Embraer |
4.804 |
7º |
33º |
Fábio Barbosa |
Itaú Unibanco |
4.792 |
* |
34º |
Xiemar Zarazúa |
Coca-Cola |
4.776 |
84º |
35º |
Harry Schmelzer Junior |
WEG |
4.749 |
38º |
36º |
Nizan Guanaes |
Grupo ABC |
4.73 |
33º |
37º |
Marcel Herrmann Telles |
3G Capital |
4.718 |
* |
38º |
Michael Klein |
Grupo CB |
4.691 |
36º |
39º |
Décio da Silva |
WEB |
4.638 |
* |
40º |
Flávio Augusto da Silva |
Wise Up |
4.612 |
* |
41º |
João Carlos Brega |
Whirpool |
4.603 |
57º |
42º |
João Ciaco |
Fiat |
4.586 |
* |
43º |
Philipp Schiemer |
Mercedes Benz |
4.569 |
55º |
44º |
João Dória Junior |
Grupo Doria |
4.553 |
53º |
45º |
Horácio Lafer Piva |
Klabin |
4.538 |
76º |
46º |
Paulo Sérgio Kakinoff |
Gol |
4.529 |
* |
47º |
William Lee |
Hyundai |
4.526 |
61º |
48º |
Vicente Falconi |
Falconi |
4.517 |
69º |
49º |
Márcio Fernandes |
Elektro |
4.486 |
49º |
50º |
Enéas Pestana |
JBS |
4.472 |
9º |
51º |
Murilo Ferreira |
Vale |
4.455 |
* |
52º |
Flávio Rocha |
Riachuelo |
4.435 |
* |
53º |
José Luiz Rossi |
Serasa Experian |
4.429 |
* |
54º |
Leocádio Antunes Filho |
Ipiranga |
4.419 |
* |
55º |
Antonoaldo Neves |
Azul |
4.378 |
* |
56º |
Mariano Lozano |
Danone |
4.368 |
60º |
57º |
Jayme Garfinkel |
Porto Seguro |
4.344 |
41º |
58º |
Fábio Schvartsman |
Klabin |
4.341 |
* |
59º |
Arturo Pineiro |
BMW |
4.32 |
* |
60º |
Walter Dissinger |
Votorantim |
4.318 |
45º |
61º |
Paulo Bellini |
Marcopolo |
4.291 |
68º |
62º |
João Carlos Paes Mendonça |
Grupo Jcpm |
4.248 |
* |
63º |
Eduardo Tracanella |
Itaú Unibanco |
4.236 |
* |
64º |
Marcos Scaldelai |
Ex-Bombril |
4.225 |
32º |
65º |
Pedro Parente |
Petrobrás |
4.207 |
* |
66º |
Everton Muffato |
Grupo Muffato |
4.2 |
* |
67º |
Marcelo Castelli |
Fibria |
4.199 |
* |
68º |
Tadeu Carneiro |
Ex-CBMM |
4.18 |
* |
69º |
José Efromovich |
Avianca |
4.169 |
67º |
70º |
Antonio Maciel Neto |
Ex-Grupo Caoa |
4.15 |
* |
71º |
Alexandre Caldini |
Ex-Abril |
4.136 |
* |
72º |
Rodrigo Galindo |
Kroton |
4.121 |
* |
73º |
Raul Padilla |
Bunge |
4.107 |
89º |
74º |
Armínio Fraga |
Gavea Investimentos |
4.091 |
* |
75º |
Paulo Stark |
Siemens |
4.067 |
77º |
76º |
Antônio Carlos Valente |
Ex-Telefônica Vivo |
4.057 |
* |
77º |
Fernando Chacon |
Itaú Unibanco |
4.052 |
51º |
78º |
Benjamin Steinbruch |
CSN |
3.991 |
99º |
79º |
Thilo Mannhardt |
Ultrapar |
3.985 |
91º |
80º |
Eli Horn |
Cyrela |
3.96 |
95º |
81º |
Luis Stuhlberger |
Credit Suisse |
3.941 |
78º |
82º |
Constantino Junior |
Gol |
3.94 |
74º |
83º |
Marcelo Cardoso |
Metaintegral |
3.834 |
* |
84º |
Antônio Joaquim De Oliveira |
Duratex |
3.831 |
71º |
85º |
Wesley Batista |
JBS |
3.82 |
79º |
86º |
José Da Costa Carvalho Neto |
Ex-Eletrobras |
3.785 |
* |
87º |
Ricardo Guimarães |
Thymus Branding |
3.769 |
* |
88º |
Amos Genish |
Ex-Telefônica Vivo |
3.722 |
* |
89º |
Claudio Galeazzi |
Galeazzi & Associados |
3.586 |
83º |
90º |
Roberto Justus |
Grupo Newcomm |
3.266 |
59º |
91º |
Wilson Ferreira Junior |
Eletrobras |
3.23 |
* |
92º |
João Paulo Ferreira |
Natura |
3.103 |
* |
93º |
Juan Carlos Marroquin |
Nestlé |
3.087 |
* |
94º |
Chieko Aoki |
Blue Tree Hotels |
3.058 |
72º |
95º |
José Antônio Fay |
Ex-BRF |
3.05 |
* |
96º |
Roberto Cortes |
MAN |
3.018 |
* |
97º |
Santiago Chamorro |
GM |
3.016 |
64º |
98º |
Cândido Bracher |
Itaú Unibanco |
3.013 |
* |
99º |
Renato Alves Vale |
CCR |
3.008 |
44º |
100º |
Ozires Silva |
Anima Educaçao |
3 |
エザメ誌
2017年3月8日
ブラジル人女性CEO、ブルーツリー・ホテルの青木智栄子氏は、女性取締役の促進に向け、女性枠の導入を希望している。
同氏は、ブラジルで労働における男女の機会均等が進んでいると評価する一方、これまで以上に多くの女性を取締役に登用する制度の導入を提唱している。
ブルーツリー・ホテルの創業者で同ホテルのCEOとして、国内で最も影響力のある女性経営者の1人でもある青木智栄子氏は、ブラジルの情勢とは異なる立ち位置にいる。すなわち、コンサルティング会社のページ・エグゼクティブによるとブラジルは2016年に女性役員の比率がわずか14%と、前年の16%から低下したのだ。
「ブラジルのホテル業界のマダム」として知られる青木氏は、観光業界でキャリアを歩みだした当時、女性ということからくる様々な障害に直面した。「ホテル業界というものが男性の職業だと見なされていたので、彼らは私がこの問題を理解できないと考えていました」と、同CEOは述懐する。「会議では、男性たちは彼らだけで会話し、私の考えを聞くことなど一度もありませんでした。しかし私は、そんな状況の中でも発言し、私のアイデアが結果を出したのです」という。同氏によるとそれ以来、社内外を問わず、労働における男女の機会均等が進んできた。だが、その変化は依然として緩やかなものだ。企業ごとの取り組み以外に、同氏は取締役に女性を登用するのを加速する政策が必要だと主張しており、取締役における女性枠の設置に賛成の立場を表明する。
「十分過ぎるほどの能力を持ちながらも取締役に名を連ねていない多くの女性管理職を知っているからで、一方で、7社あるいは8社の取締役を掛け持ちするという男性がいるのです」と話す。「女性枠を導入すればこの女性管理職は取締役会に参加し、その能力を示すことになり、別の視点を持ち込み、議論もよりバランスの取れたものになるでしょう」。
サンパウロ大学(USP)の法学部を卒業した青木氏は、同様に、日本とアメリカでも学んだ経験を持つ。1982年、シーザーパーク・サンパウロのマーケティング・販売担当部長としてキャリアをスタートし、1997年にブルーツリー・ホテルを立ち上げた。2006年には女性財界リーダーズ・グループ(LIDEM)の会長に選出され、2015年にはフォーブス・ブラジル誌から国内で最も影響力の強い女性15人に選ばれた。
エザメ誌との電話による独占インタビューで同CEOは、社内外における女性たちの取り組みと克服について語るとも共に、女性たちにキャリアを積む上でのアドバイスを与えた。以下は、青木氏とのインタビューの要約である。
EXAME.com ブラジルでCEOを務める女性が依然として少ない理由は何でしょうか?
青木智栄子 これは、世界中で見られる、文化的問題の結果です。その理由の1つは、執行役員市場への女性の参入は、男性と比較して極めて歴史が浅いということ、そのため、男女間には大きな格差が生じているのです。女性が占めるべき余地は大きいし、女性もまたこうしたポストに立候補する必要があります。
もちろんそれは、ある種の判断を伴います。私は、ある会社の社長になるために、別の国に駐在する必要があった女性も、たくさん存じています。女性たちの多くが、駐在を希望しないため、あるいは、子供たちを預けられる人がいないため、夫婦で駐在できないため、諦めています。一方で、夫が海外に駐在する場合、通常、女性たちはすべてをあきらめて一緒に赴任するのです。私は、過去のこうした事例と反対のことが起こり始めていると受け止めています。多くの友人たちの夫が、彼女たちと一緒にいられるよう、安定した仕事をあきらめて例えばコンサルタントなどになるようなケースがあります。
EXAME.com あなたは女性であるというためにキャリアを積む上で何らかの障害に直面したことがありますか?
青木 最初は、ありました。男性たちは、ホテル業界というものが男性の職業だと見なされていたので、私がこの問題を理解できないと考えていました。彼らは、女性がこの種の職に就くことができると受け止めていなかったのです。会議では、男性たちは彼らだけで会話し、私の考えを聞くことなど一度もありませんでした。しかし私は、そんな状況の中でも発言し、私のアイデアが結果を出したのです。成果を上げてから、全てが変化しました。人は機能することを好みます。時間とともに、それになじんでいきました。
EXAME.com 過去を振り返ると、あなたは、ブラジル、そして世界における男女の機会均等の進捗をどのように受け止めておられますか?
青木 私が働き始めて以降、状況は随分と改善しました。例えばこの分野が非常に遅れてきた日本では、GDPを2020年までに拡大する政策として、首相が音頭を取って同国経済に参加する女性を拡大することで達成しようとしています。これが日本政府の政策のひとつです。彼らは、子供たちをどのように世話をするのかという講習を、既婚男性向けに立ち上げています。というのも彼らは、どうしていいのか知らず、最近になるまでそういうことをやりなれていなかったのです。
もちろん女性がキャリアを積む上は、国の外にも様々な支援の仕方があります。 アメリカでは、生活が実際的かつ自動化されているために男女の機会均等はより進んでおり、そのために女性たちは他国に先んじて労働市場に参入しました。優れた託児所があり、交通は効率的、男性の在宅ワークでもより良い部門があります。こうした条件が、同国での女性たちのキャリアにポジティブに働いています。
ひるがえってブラジルでは、依然として多くの障壁が残されているものの、今日、これまで以上に多くの女性が職場に進出しています。自身が働くことを気に入っており、プロフェッショナルとしての成功を断念することなく、トップに立ちたいと願っています。しかも彼女たちは、自身が有能だと認識しています。緩やかな変化ですが、状況は改善しつつあります。
EXAME.com あなたはこうした変化を加速させるような政策、例えば大企業における取締役会の女性枠のようなものを支持しますか?
青木 はい。私は取締役会の女性枠の導入を支持します。それは、意識の問題です。取締役会における男性の数は、女性よりも随分と多い。なぜそうした事態が起きるのでしょうか? 男性労働者の方が多い、グループ作りの候補者選びで男性の方が覚えが良い。取締役と聞いて人々が思い浮かべることは次のようなものです。すなわち、「ああ、かの御仁を呼ぼう」。この選択肢に女性が入ることが少ないのは、彼女たちが忘れられているからです。もし定数があるなら、女性たちは義務的に呼ばれるでしょう。
私がこれを支持するのは、十分過ぎるほどの能力を持ちながらも取締役に名を連ねていない多くの女性管理職を知っているからで、一方で、7社あるいは8社の取締役を掛け持ちするという男性がいるのです! 女性は能力が劣るわけではありませんが、多くの場合、思い出してもらえないのです。
女性枠を導入すればこの女性管理職は取締役会に参加し、その能力を示すことになり、別の視点を持ち込み、議論もよりバランスの取れたものになるでしょう。少しずつ、企業の取締役会で女性の指名が義務付けられればそうした状況へと進んでいくでしょう。
EXAME.com 女性のための仕事のアドバイスはありますか?
青木 あなたが好きなことをするのが重要。仕事に情熱があれば、犠牲など存在しません。そして、能力を身に着けておくことも必要です。多くの困難に直面するでしょうが、あなたは、状況を変えることができるように自身の価値を高めているのだということ、あなたの労働参加、社会参加が基本的な重要性を持つということを、確信して取り組まなければなりません。あなたが何かを変革しているのだと知ること、これは非常に重要なモチベーションです。それこそ、私が明日の朝、働く意欲をもって目覚めさせてくれるものなのです。
EXAME.com あなたは精力的に働くタイプでしょうか? 1日のおおよその仕事はどのようなものですか?
青木 朝起きたら、体操をして、車の中で朝食を食べます。というのも、家で朝食を摂っている時間がないので。1日中仕事をして、時には夜にイベントに参加して家に帰り、明日の準備をします。午前1時半ごろに寝て、その日の朝の6時に起きます。それが好きかって? 良いかしら、これらは私を悩ますようなことではありませんよ。なぜなら、私は、自分のやっていることに情熱をかけているのですから。