ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2月の鉱工業部門の生産は、前月比1.3%増加して昨年2月以来の伸び率を記録したにも関わらず、回復したとは明言できない。
2月のトラックセクターは、多くのメーカーが生産調整のために集団休暇を実施した1月の生産を大幅に上回り、鉱業セクターは、1月のミナス州の降雨の影響による鉄鉱石の生産減少から回復したにも関わらず、昨年の生産レベルには達していない。
2月の鉱工業部門の生産は前年同月比3.9%減少、特に耐久消費財セクターは16%と二桁台の大幅減少となっているが、連邦政府の新経済活性化政策の導入で今後の回復が予想されている。
今年初めの2カ月間の自動車セクターの生産は前年同期比26.6%と大幅に減少、耐久消費財セクターも在庫調整の影響で15.4%と大幅に減少している。
今年初めの2カ月間のセルラー生産は、輸出の減少並びに輸入の増加で前年同期比17.5%減少、二輪車の生産は集団休暇の影響を受けて5.8%減少している。
鉱工業部門の今年初めの2カ月間の生産は前年同期比1.0%減少、過去12カ月間では0.1%増加、2月の資本財セクターの生産は前月比5.7%増加、過去12カ月間では1.0%減少している。
2月の中間財の生産は前月比2.3%増加、前年同月比では0.45%増加、今年初めの2カ月間では1.1%減少、過去12カ月間では0.3%減少、消費財はそれぞれ0.2%減少、5.4%減少、3.0%減少、1.8%減少している。(2012年4月4日付けエスタード紙)