インフレ指数である広範囲消費者物価(IPCA)を差引いた2月の社会保障院(INSS)への積立金を含む国庫庁の実質歳入は、719億200万レアルと2月の月間記録を更新している。
2月の歳入増加は、法人税(IRPJ)や純益に対する社会納付金(CSLL)が大きく寄与しており、また、金融機関を中心とした3月末締切りの法人税前払いが歳入増加につながっている。
昨年2月のIRPJ税並びにCSLL納付金は6億3,400万レアル、今年2月は119.87%増加の13億9,400万レアルに達しており、そのうち金融機関の法人税は10億9,800万レアルを占めていた。
2月の歳入は前年同月比12.10%増加、しかし、前月比では30.22%と大幅に減少、今年2カ月間の実質歳入は、前年同期比5.99%増加の1,744億8,200万レアルを記録している。
2月の歳入増加は、個人向けクレジットオペレーション並びにデリバティブ取引による金融取引税(IOF)が大きく寄与して前年同月比5.23%増加、特にデリバティブ取引によるIOF税は6,100万レアルとなっている。
2月の危機のリファイル(Refis da Crise-負債返済額の低減)による負債返済額は15億8,700万レアル、今年2カ月間では32億3,100万レアルを記録しているが、昨年1年間では210億190万レアルであった。
2月の輸入税(II)は、前年同月比8.64%増加の21億7,200万レアル、また、飲料セクターの工業製品税(IPI)は2億3,600万レアル、自動車セクターはマイナス21.15%の4億400万レアルと大幅に減少している。
1月の工業セクターの生産は、前年同月比マイナス3.40%と大幅に落ち込んだ影響でIPI税はマイナス8.64%の13億1,400万レアル、2月の機械・装置並びに電気材料セクターのIPI税はマイナス43.43%、冶金・金属セクターはマイナス27.89%、化学製品セクターはマイナス23.35%とそれぞれ大幅に減少している。(2012年3月27日付けエスタード紙サイト)