ブラジル地理統計院(IBGE)の10月の月間雇用調査(PME)によると、6大都市圏の失業率は前月の6.0%から0.2%減少して5.8%と、統計を取り始めた2002年以来では最低の失業率を記録した。
10月の失業率低下の大きな要因として、年末商戦向けの商業部門やサービス部門の臨時アウトソーシングが大幅に増加、しかし年末向けの工業部門の生産は8月以降に集中するにも関わらず、10月の同部門の雇用は前月比マイナス0.6%と2万3,000人の雇用減少となっている。
10月の企業向けのサービス部門のガードマンや秘書などのアウトソーシングセクターの雇用は7万7,000人増加、建設部門は前月比マイナス2.4%、教育・医療セクターはマイナス0.7%、ドメスティック・サービスセクターはマイナス0.9%とそれぞれ失業率が悪化している。
10月の商業部門の前月比の雇用は1.2%増加、今年10カ月間の平均失業率は6.2%と昨年同期の7.0%から大幅に改善、また2003年の12.5%から半減しており、10月の平均収入は1,612.70レアルと安定している。
労働条件別の統計では10月の民間の正規雇用は前月比0.7%、前年同月比では7.4%とそれぞれ増加、非正規雇用は-1.8%、-9.4%とそれぞれ減少して、正規雇用に流れている。
ジウマ・ロウセフ大統領はルーラ政権とは反対に公務員雇用を避けているために10月は前月比マイナス0.9%、前年同月比マイナス0.4%とそれぞれ減少、自営業は1.7%、1.1%とそれぞれ増加している。(2011年11月25日付けエスタード紙)