ミリアン・ベルシオール予算管理相は来年の最低サラリーを前回の619.21レアルから、連邦政府が最低サラリー調整に用いる全国消費者物価指数(INPC)の上昇に伴って、0.57%増加の622.73レアルに引上げた。
最低サラリー調整はインフレ指数の全国消費者物価指数プラス2年前の国内総生産(GDP)伸び率で計算されるが、2010年のGDPは7.5%であったために、前回の13.6%増加の619.21レアルから、INPCが5.7%から6.65%と大幅に上昇したために、14.26%に上方調整される。
今回の最低サラリー622レアルの上方調整で社会保障院(INSS)では215億レアルの支出に結びつくと予想、しかしテンデンシア・コンサルタント社のエコノミストのフェリッペ・サルト氏は230億レアルの支出になると予想している。
最低サラリーが1レアル上昇するごとに、連邦政府にとっては2億8980万レアルの支出となるために、最低サラリー以上の年金・恩給受給者向けの予算は未定であり、今後は連邦政府と年金・恩給受給者代表団との交渉となり、困難が予想されている。(2011年11月22日付けエスタード紙)