就労・失業者管理センター(Caged)の発表によると9月の新規雇用は20万9,078人と前年同月の24万6,875人から大幅に減少して、国内経済の減速が明確になってきている。
9月の新規雇用は2006年の17万6,700人に次ぐ最低記録、カルロス・ルピ労働・雇用相は、世界金融不安の真っただ中にあるために新規雇用は影響を受けているが、国内の雇用は経済成長率よりも伸び率が高いとコメントしている。
今年9カ月間の新規雇用は207万9,000人と前年同期の249万人から40万人以上減少、特に9月は雇用人数が多い製造業の前年同月比2万8,000人減少が影響している。
特に機械・装置セクター、鉄鋼、繊維並びに履物セクターでの雇用減少、レアル高の為替で更に価格競争力が低下して輸入製品が急増、一方で輸出も為替の影響を受けている。
9月の新規雇用ではサービス部門が9万1,774人、サラリーが最も高い鉱工業部門は6万6,269人、商業4万2,373人、建設部門は2万4,977人、農畜産部門は特にコーヒー生産が端境期に突入したために、マイナス2万874人となっている。
地域別では北東地域の新規雇用が8万9,424人、南東部6万7,107人、南部2万9,958人、マナウスフリーゾーンを抱える北部1万2,377人、中西部地域は1万212人となっている。
州別ではサンパウロが3万6,396人で牽引、アラゴアス3万1,937人、ペルナンブーコ2万7,766人、リオ州は2万3,903人と9月としては記録を更新、最も少ないのはアクレ86人、ロンドニア州は243人に留まっている。(2011年10月19日付けエスタード紙)