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レアル高の為替は生産を海外移転で産業の空洞化 2011/09/12

更なるレアル高の為替で輸出では価格競争力を失っており、また輸入品の拡大並びに売り手市場による従業員のサラリー上昇によるコスト高で、国内での生産継続が難しくなってきているために、国内生産から海外での生産に切り替える企業がでてきており、産業の空洞化が危惧されだした。

パケタ履物はブラジル国内で66年間に亘って南大河州で履物を生産しているにも関わらず、レアル高の為替で輸出の価格競争力を失い、また国内市場では安価な輸入品にマーケットシェアを奪われてきているために、海外での生産を開始する。

パケタ社は米国が主な輸出市場であるために、米国との貿易協定があるドミニカ共和国で生産して米国へ輸出開始を予定、同社はブラジル国内に5工場、海外に2工場を擁して年間850万足を生産している。

また7月にVulcabrás/Azaleiaグループは南大河州のパロベ工場を閉鎖して800人の従業員を整理、またインドでの生産開始でバイア州のイタペチンガ工場を閉鎖する。

為替の影響を受けている化学・石油化学セクターも新しい大型プロジェクトは海外での生産に切り替えており、ブラスケン社は米国で大型M&Aを実施、またヴェネズエラ並びにメキシコで大型プロジェクトを開始する。

為替に左右される業界にとって現在の為替レベルは死活問題となって企業存続にかかっており、また現在の政策誘導金利(Selic)では国内での資金調達も行えないレベルに達していることも、海外での生産移転を余儀なくされている。

2008年のリーマンショック以前の鉱工業部門の設備稼働率は87%前後で推移していたが、レアル高の為替並びに内需の陰りで設備稼働率が低下してきており、ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査によると、8月の設備稼働率は83.6%まで低下している。

特に消費財の食品セクター、中間財の鉄鋼セクターが影響を受けており、繊維セクターは82.7%と2003年以降の平均稼働率86.4%を4%下回っており、鉄鋼セクターは平均の88.9%を大幅に下回る85%まで低下している。(2011年9月11日付けエスタード紙)


 



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