中銀の発表によると6月の25日間の海外へのドル流出はヨーロッパ企業を中心に本国への利益・配当金送金が増加して、ドル流入を46億4,400万ドル上回っている。
経常収支のサービス収支並びに所得収支部門はドル流出が232億4,600万ドル、ドル流入が201億1,900万ドルで31億2,700万ドルの赤字となっている。
今年5カ月間の利益・配当金送金ではオランダが前年同期比27%増加の20億8,900万ドルでトップ、スペインが15.2%増加の11億6,500万ドル、米国が12.7%増加の9億7,400万ドルであった。
6月のドル流出が大幅に増加したために最終週のドル通貨は0.67%増加して前後R$1.80に上昇、中銀の6月の25日間のドル介入は15億ドルと前月の42億ドルを大幅に下回ったこともドル通貨の上昇につながっている。(2010年7月1日付けヴァロール紙)