ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると第1四半期の国内総生産(GDP)伸び率は鉱工業部門と投資が牽引して、前年同期比9.0%と1995年以来では最も高い伸び率を記録した。
また第1四半期のGDP伸び率は前四半期比2.7%、年率換算では11.2%と中国のGDP伸び率並みを記録したが、国内経済が非常に過熱してきてインフレ圧力となっている。
第1四半期の鉱工業部門のGDPは14.6%、投資はGDP比26%とそれぞれ大幅に増加、鉱業並びに建設業を除く製造業は17.2%、建設業は14.9%とそれぞれ増加して、1995年以来の記録を更新している。
しかしBRICs諸国の昨年の投資のGDP比では中国が43%、インド34%、ロシア20%、ブラジルは16.7%と最も低率を記録、しかし社会経済開発銀行(BNDES)のエコノミストはブラジルの今年の投資は内需が好調に推移しているために、前回の予想であるGDP比18.6%から19%に上方修正している。
第1四半期の農畜産部門のGDP伸び率は前年同期比2.7%、鉱工業部門4.2%、サービス1.9%、一般家庭の消費1.5%、公共支出0.9%、固定資産形成投資(FBCF)は7.4% となっている。
BRICs諸国の第1四半期のGDP伸び率の前年同期比では中国が11.9%、ブラジル9%、インド8.6%、ロシア4.5%、また前四半期比ではカナダ1.5%、スエーデン1.4%、日本1.2%、ポルトガル1.0%、米国0.8%、ドイツ0.2%、メキシコ-0.4%、ギリシャ-0.8%、チリ-1.5%、ブラジルの2.7%は先進諸国を大幅に上回っている。(2010年6月9日付けエスタード紙)