第1四半期のブラジルの国内総生産(GDP)の年間換算の伸び率は12.8%とインドの13.4%に次ぐ伸び率を記録、11.2%の中国を上回っている。
第1四半期のGDP伸び率12.8%は自動車や家電向け工業製品税(IPI)の減税政策の終了前の駆け込み需要が大幅に増加して、伸び率を牽引したために大幅に伸びた。
しかしインフレ圧力の増加に伴って中銀は政策誘導金利(Selic)を8.75%から0.75%切り上げて9.5%にしたために、今後のGDP伸び率の低下が予想され、第4四半期には4%から5%まで低下して年間では7.5%の伸び率が予想されている。
またGDPの増加に伴って今年のインフレ指数である広範囲物価指数(IPCA)は中銀の最終フォーカスレポートによると、連邦政府の中央目標値4.5%を大幅に上回る5.67%が予想されている。(2010年5月31日付けエスタード紙)