昨日、スイスに本部のある国際経営開発研究所(IMD)が58カ国を対象とした「2010年世界競争力年鑑」を発表、ブラジルは前年よりも3ランク上昇の38位となっている。
この世界競争力比較は経済状況、政府の効率性、ビジネスの効率性、社会基盤の4分野について評価、国際統計や各種データ、世界の3,000社以上の最高経営者へのアンケート調査などをもとに順位を算出している。
ランクトップは昨年の3位から上昇したシンガポール、2位は昨年に続いて香港、米国は初めてトップの座から3位に後退、4位はスイス、5位はオーストラリア、6位スエーデン、カナダ、台湾、ノルウエ-、マレーシアが10位となっている。
BRICs諸国では中国が20位から18位に上昇、インドは31位で38位のブラジルよりも競争力があり、ロシアは2ランク下げて51位に後退している。
ブラジルはインフラ部門が49位、政府の効率性は52位、また保健分野や教育分野の低評価が競争力評価の上昇に中々結びつかない。(2010年5月20日付けエスタード紙)
