昨年9月に金利引上げサイクルに突入して現在の年利が4.0%のオーストラリア、1.25%のイスラエル、金利は引き上げていないが銀行の強制預託金の比率を引き上げた中国に次いで、ブラジルの政策誘導金利(Selic)は今月の通貨政策委員会(Copom)もしくは来月のCopomでの金利引上げサイクル突入が予想されている。
今年は世界金融危機からいち早く脱出したインド、マレーシア、台湾や韓国などが金融引き締めのために、金利引上げを実施すると見込まれている。
鉱山資源や農産物などのコモディティ商品輸出のブラジル並びにオーストラリアは中国を筆頭にコモディティ価格の上昇並びに輸出回復が期待できるために、景気回復に拍車がかかると予想されている。
中国の昨年最終四半期の国内総生産(GDP)は10.7%増加、中国政府は今年のGDPを8%に設定、しかし金融関係者は上半期のGDPは14%に達する可能性があるために、金融引き締め政策が不可欠になると予想している。
今年のインフレの中央目標値は4.5%に設定されているが、広範囲消費者物価指数(IPCA)は早くも5.03%に上方修正されて、インフレ圧力が上昇してきているために、金利上昇サイクルの突入は避けられなくなってきた。(2010年3月16日付けエスタード紙)