金融危機でブラジルの鉱工業部門は大幅に落ち込んでいたが、1月のサンパウロ州の鉱工業部門の生産は金融危機直前の2008年9月比では0.6%増加、前年同月比15.6%増加、しかし過去12カ月間では依然としてマイナス6.1%となっている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の14地域の鉱工業部門の生産調査によると13地域で増加が記録されて、金融危機からの回復基調が明確になっている。
産業開発研究院(Iedi)の調査では鉱業セクターの回復が遅れている影響で、1月のミナス州の鉱工業部門は2008年9月比では依然としてマイナス9.0%を記録している。
しかしブラジル全体では中間財、食品や飲料などの非耐久消費財を中心に鉱工業部門の生産が回復、ブラジルの鉱工業部門の40%を占めるサンパウロ州は多岐に亘るセクターで回復してきている。(2010年3月11日付けエスタード紙)
