2010年のフォーブス世界長者番付・億万長者ランキングによるとブラジルの実業家エイケ・バチスタ氏 は昨年の75億ドルで61位から270億ドルと大幅に資産を増やして、世界ランク8位に上昇した。
バチスタ氏は1980年代にアマゾン地域で金やダイヤモンドの取引を開始、過去10年間は石油や天然ガス開発に軸足を移して、岩塩層下原油が発見されるまで石油鉱区の入札に積極的に参加していた。
またバチスタ氏のEBX社の傘下には鉱業関連セクターのMMX社、ロジスティックのLLX社、エネルギーのMPX社や造船関連のOSX社と全ての企業名には掛け算を意味する"X"が付けられて、企業の繁栄を意味する企業名となっている。
EBXグループは2007年から2012年までに石油開発、ロジスティック、エネルギーや鉱山開発に124億ドルの投資を見込んでおり、2007年と2008年にはすでに18億ドルを投資、バチスタ氏はブラジルが世界で最もビジネスチャンスに恵まれている国であると信じている。
世界トップは通信会社Telmex社のオーナーであるメキシコのカルロス・スリム氏の資産は535億ドルで、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏の530億ドルを上回った。
ブラジル人ではバチスタ氏の8位に次いでジョージ・パウロ・レーマン氏が115億ドルで48位、ヨセフ・サフラ氏が100億ドルで64位、Dorothea Steinbruch一家は55億ドルで136位にランク付けされている。(2010年3月11日付けエスタード紙)