ブラジル地理統計院(IBGE)の調査では昨年11月の鉱工業部門の雇用は前月比1.1%増加して2001年1月以来の最高を記録、国内経済の回復基調が明らかになってきている。
しかし昨年11月の雇用は金融危機直後で人員整理が開始した前年同月比では4.1%減少、昨年11ヶ月間では5.5%減少している。
同月の雇用増加を牽引したのは工業製品税(IPI)などの優遇税が適用されている自動車セクター、機械・装置並びに電気・電子セクターであった。
しかし同月の航空機、四輪や二輪などの輸送機械セクターの雇用は前年同月比10.4%減少しているが、9月比13.8%減少、10月比13.0%減少からは回復してきている。
また昨年11月の機械・装置セクターの雇用は前年同月比9.0%減少、しかし最悪であった7月の12.4%減から大幅に回復、全国工業会(CNI)の経済スペシャリストは金融危機前の雇用レベルの回復は下半期になると予想している。(2010年1月13日付けエスタード紙)