社会経済開発銀行(BNDES)のルシアーノ・コウチーニョ総裁は来年のブラジルの国内総生産(GDP)の伸び率が外需の減少とドル安の為替で輸出の伸び率は期待できないために経常収支赤字の拡大を危惧している。
JPモーガンでは今年の経常収支赤字をGDP比1.4%に相当する230億ドル、来年はGDP比3.2%に相当する560億ドルを予想、一般的にGDP比1.5%以上の赤字は危険な水準とされている。
コウチーニョ総裁は連邦政府の持続的な経済成長を継続するためには2020年までインフラ部門や鉱工業部門の固定資産形成(FBCF)の投資拡大の必要性を指摘している。
ブラジルの投資総額は2005年から2008年にかけて総額5,392億レアル、2009年から2012年には経済成長加速プログラム(PAC)を中心に7,307億レアルの投資が見込まれているが、シナジー効果が得られるプロジェクトのプラン作成が必要となっている。(2009年12月15日付けエスタード紙)