ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると10月の鉱工業の伸び率は前月比2.2%と平均以上の伸び率を記録して10ヶ月連続で増加、金融危機による海外需要の低下やドル安の為替による大幅な輸出の落ち込みをカバーしている。
来年は世界経済の回復が非常に緩やかなカーブを描いて上昇するために輸出の増加が見込めないが、鉱工業部門はCクラスやDクラスの購買力の向上で売上げの80%を国内市場が占めると予想されている。
今年の鉱工業部門のGDPはマイナス8.0%前後の後退が予想、しかし来年のGDPは鉱工業全体で牽引して4.0%から9.5%の伸び率が見込まれている。
サンパウロ工業連盟(Fiesp)のロベルト・ジアネッチ・ダ・フォンセッカ理事は来年のGDP伸び率を5.0%から8.0%を予想、しかし輸出の増加は見込んでいない。
RCコンサルタント社のファビオ・シルヴェイラ取締役はGDP4.0%の伸び率を予想、国内販売は14.0%のクレジットの増加並びに実質収入の増加で売上げの80%以上に相当する3.3%の伸び率を見込んでいる。
エンブラエル社は今年の国内販売をTRIP航空がすでに5機を購入、アズール航空も2013年までに36機のジェット機を発注済みで売り上げの4.0%に相当する63億レアルを予想、来年は10%に相当する55億レアルを見込んでいる。
10月の資本財並びに耐久消費財の伸び率はそれぞれ前月比5.9%増加して鉱工業部門を牽引、しかし鉱工業部門の前年同月比ではマイナス3.2%、今年10ヶ月間ではマイナス10.7%、過去12ヶ月間ではマイナス10.6%となっている。(2009年12月3日付けエスタード紙)
