通貨政策委員会(Copom)は政策誘導金利(Selic)を前回のCopom議事録で暗示されていたように、8.75%の金利据え置きを決定した。
今年1月から5回連続で金利引き下げが行なわれていたが、今回のSelic金利据置は今年すでに5.0%も引下げられた金融緩和政策が今後の国内経済回復に反映され、また5月の設備稼働率79.4%から8月は81.3%に上昇、コントロールされているインフレなどが金利据置の要因となっている。
現在のSelic金利8.74%は来年の最終四半期まで継続されると見込まれているが、長年に亘って世界最高金利を継続してきたブラジルのインフレ分を差引いた実質金利は4.37%で6位に低下している。
世界に実質金利はアイスランドが7.32%でトップ、クロアチア6.11%、リトアニア5.97%、ハンガリー4.82%、中国4.72%となっている。{2009年9月3日付けヴァロール紙}