7月の公共部門(連邦政府、州政府、市町村並びに公営企業)の財政プライマリー収支黒字は31億8,000万レアルと前年同月比では1/3まで縮小、2001年以来では最も黒字幅が少ない。
今年7ヶ月間のプライマリー収支黒字は前年同期比58%減少の384億レアル、過去12ヶ月間ではGDP比1.76%と今年の目標値のGDP比2.5%を大きく下回っている。
プライマリー収支黒字の減少は国内経済活動の収縮による税収減、経済刺激政策による減税や連邦政府の公共支出の増加が主な要因となっている。
7月の州政府のプライマリー収支黒字は12億7,000万レアルで前年同月の28億6,000万レアルを大幅に下回り、市町村のプライマリー収支は4億7,200万レアルの赤字を計上している。
連邦政府は経済成長加速プログラム(PAC)での支出は公務員の人件費や最低サラリーのインフレ分を大幅に上回る調整で社会保障院(INSS)の年金・恩給支出の大幅な増加による支出比率よりも下回っている。
連邦政府の過去12ヶ月の公共負債の金利支払いは政策誘導金利(Selic)金利の低下に伴って1,509億レアルまで縮小してGDP比5.11%に低下したが、公的債務残高は1兆2,834億レアルでGDP比44.1%に上昇している。(2009年8月28日付けエスタード紙)