米議会予算局では来年から10年間の財政赤字増加を7兆1,000億ドルと見込んでいたが、金融危機の影響が予想よりも大幅に悪化して国庫庁の税収が大幅に減少したために赤字幅が大幅に増加、今年の経済成長率はマイナス2.8%に減少、失業率のピークが10%を超えると見込まれてリセッションからの回復が遅れるために、9兆ドルの財政赤字に修正している。
ホワイトハウスでは今年の財政赤字をGDP比11.2%に相当する1兆5,800億ドルと第2次大戦後では最も赤字幅が大きく、6月の過去12ヶ月間のブラジルの財政赤字はGDP比3.19%で米国の赤字幅が如何に大きいかが分かる。
しかし年頭に今年の財政赤字を1兆8,400億ドルと見込んでいたが、5月には第2次景気刺激策の必要がなくなったために、財政赤字幅を2,610億ドル削減した。
オバマ大統領は財政赤字拡大にも関わらず、医療保険制度改革を掲げており、2011年までには年間1兆ドルの財政赤字が増加、2010年から2019年までには累計赤字は9兆1,370億ドルまで膨れ上がる。
世界金融危機で米国では失業保険支出が大幅に増加、今年のGDPはマイナス2.8%で今年の平均失業率は9.3%に達するが、ホワイトハウスでは来年のGDPを2.0%、2011年は3.0%の増加を見込んでいる。(2009年8月26日付けエスタード紙)