7月の社会保障院(INSS)の赤字は最低サラリーのインフレ分を大幅に上回る12.0%調整の影響で前年同月比35.5%増加、今年7ヶ月間では13.3%増加の247億レアルに達している。
INSSの年金・恩給受給者の70%が最低サラリーを受け取っているために、最低サラリーのインフレ分を大幅に上回る調整はINSSの赤字幅増加に直接つながる。
連邦政府は今年のINSS赤字を407億レアルと予想、7月の納付金は前年同期比3.3%増加したが、支出が8.0%増加したために赤字幅の拡大となった。
INSSでは8月の赤字幅は年末の13ヵ月目サラリーの50%に相当する79億レアルが月末から9月中旬にかけて、2,300万人の年金・恩給受給者を対象に支給されるために拡大する。
13ヶ月サラリーの2回目は11月末から12月中旬にかけて支給され、また大統領選挙の2010年は最低サラリー以上の年金・恩給受給者向けのインフレ以上の年金・恩給調整が行なわれる予定であり、INSSの赤字幅は更に拡大する。{2009年8月20日付けエスタード紙}