ブラジル鉱工業部門生産の40%を牽引するサンパウロ州の6月の生産は前月比2.0%減少して5ヶ月連続増加から一転して減少に転じ、今年上半期のブラジルの鉱工業部門の生産は前年同期比14.4%と大幅に減少して、ブラジル地理統計院(IBGE)が1975年に統計を取り始めて以来最高の落込みを記録した。
上半期の鉱工業部門の生産は調査対象の14地域全てでマイナスを記録、セアラー州がマイナス6.8%、ペルナンブーコ-8.9%並びにパラナ州が-5.9%は最悪の落込みには到らなかったが、6月のブラジルの食品セクターの生産はマイナス5.4%と輸出減少で初めてマイナスを記録している。
またプラスティックセクター、金属、自動車セクターの生産減少並びに航空機輸出の減少傾向も顕著になってきている。
上半期の鉱工業部門の最も大きな落込みはエスピリット・サント州の29.3%、鉱業セクターが大幅に落込んだミナス州のマイナス21.3%、アマゾナス-16.8%、南大河-13.5%、サンタ・カタリーナ-12.9%、バイア-10.2%、リオ州はマイナス8.5%であった。(2009年8月6日付けエスタード紙)