ブラジル地理統計院(IBGE)の調査では今年上半期の鉱工業部門の生産は前年同期比13.4%と大幅に減少したが、景気の底であった昨年12月からでは7.9%回復している。
6月の生産は前年同月比-10.9%、過去12ヶ月間では-6.2%それぞれマイナスを記録しているが、ブラジルの景気回復はラテンアメリカでは最も早いと見込まれている。
今後の鉱工業部門の生産は回復傾向が見込まれ、今年は前年比ではマイナス8.7%と後退するが、来年は9.0%の伸び率が予想されている。
今年上半期の自動車部門の生産は前年同期比マイナス23.6%と大幅に減少した影響を受けて、鉄鋼セクター、化学、ゴム・プラスティックセクターの生産も大幅に減少している。
しかし上半期の医薬品セクターは10.3%、飲料セクターは5.2%それぞれ増加、6月の食品セクターは前月比-5.4%、医薬品-4.9%それぞれ減少したが、鉱業5.3%、自動車2.6%、化学製品は2.9%それぞれ増加している。
今年上半期の資本財は前年同期比-23.0%、中間財-15.8%、消費財-7.2%、耐久消費財-19.1%、非耐久消費財-3.1%それぞれ大幅に減少している。(2009年8月4日付けエスタード紙)