米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は21日の議会証言で、FRBにはインフレを発生させずに経済をリセッションから脱却させる意思とツールがあると強調した。
しかし市場関係者はリセッションからの回復は年末近くを予想しているが、議長は昨年12月から継続しているゼロに近い金利は長期化すると見込んでいる。
最も心配していることは長期化する高い失業率で現在は9.5%であるが、FEDでは年末には9.8%から10.1%の間の更なる失業率の上昇を見込んでいる。
また失業不安、下落を続ける住宅価格やクレジットの大幅な収縮で、一般消費者の収入減と消費減につながって景気回復を遅らせている。
議長はインフレ問題の心配がなく景気が本格的に回復した際に、経済から流動性を吸収するための手段や金利の引き上げなどの政策など数多くあると主張、昨日の株売買開始時は企業の業績結果で株価が上昇したが、ダウジョーンズの終値は0.77%に留まった。(2009年7月22日付けエスタード紙)