金融危機に見舞われて生産調整を余儀なくされている自動車メーカーや部品メーカーは一斉休暇に突入しているが、来年は250万人が新規労働市場に参入するが、経済成長が今年の5.3%から来年は3.0%に下がる見込みで吸収しきれない。
10月の失業率は7.5%であったが、年末には1.5%上昇の9.0%の失業率が見込まれており、来年の新規雇用は最大150万人に留まると見込まれて更に失業率が増加する。
世界金融危機による今後の雇用の影響を受ける分野はすでに人員整理が開始されている自動車部品、建設不動産や金融部門ではなく、コモデティ製品の輸出分野が大幅な影響を受けると見込まれている。
自動車部品、建設不動産、中小企業や農業部門はすでに救済政策としてクレジット流動性拡大のために、ブラジル銀行、BNDES銀行や連邦貯蓄金庫から資金が注入されているが、銀行は農業部門へのクレジット供与では与信審査が厳しくて、実際には殆どクレジットがついていない。(2008年12月8日付けエスタード紙)