9月の社会保障院(INSS)の徴収金は前年同期比10%増加の134億3,000万レアル、年金・恩給や失業保険などの支出は5.2%減の208億5,000万レアルにそれぞれ減少して赤字幅は24.3%と大幅に減少している。
9月の正規雇用は世界金融危機にも関わらず28万2,000人が新たに就職、今年はすでに200万人の新規雇用でINSSの徴収金増加に結びついていることが赤字幅を減少させている。
今年9ヶ月間のINSSの徴収金は前年同期比9.7%増加の1,155億レアル、支出は2.7%増加の1,479億レアルで320億レアルの赤字を計上しているが、全国消費者物価指数(INPC)を差引いた実質赤字幅は前年同期比16.4%と大幅に減少している。
今年のINSSの名目赤字幅は8月に年金・恩給受給者向け13ヶ月目サラリーの一部分割支払いをすでに終えているために今後はそれほど増えず、前年の484億レアルから380億レアルの赤字幅に縮小すると見込まれている。
9月の徴収金のうちで都市部は130億レアル、農村部からは僅かに4億800万レアル、都市部の赤字は36億レアルであるが、農村部は37億レアルに達している。
昨年の16歳から59歳の労働人口は8,247万人であったが、INSSに加入している正規労働者は労働人口の65.1%であるが、34.7%に相当する2,865万人はINSSに加入していない。(2008年10月22日付けガゼッタ・メルカンチル紙)