経済成長加速プログラム(PAC)や輸出促進が主目的の新工業政策向けの過去2年間の連邦政府の投資額は340億レアルに達しており、そのうちの210億レアルは中小企業を中心とした輸出企業へのクレジット、港湾インフレ整備やブロクラシー低減向けに投資されている。
連邦政府は新工業政策で中小企業の輸出促進を図っており、現在のブラジルの世界貿易に占める割合はマレーシアやスイス並みの1.161%を2010年には1.25%、また中小企業の輸出を全体の10%まで引き上げる計画である。
過去12ヶ月間の輸出総額は1,890億ドル、2010年には更に210億ドル増加の2,100億ドルを目標にしているが、それには港湾整備などのインフラ部門への投資が欠かせない。
また輸出促進にはメルコスールなどの貿易協定締結促進が必要となるが、輸出振興庁(APEX)では23カ国を促進貿易相手国として、先進国では米国、カナダ、ノルウエー、ポーランドをターゲットにしているが、発展途上国ではエジプト並びにイランを最優先している。
輸出製品生産向け輸入材料または国産材料に対する免税や減税の恩典を受けるブラジル式ドローバックの恩恵にあずかる輸出企業は輸出促進政策で現在の1,300社から5,000社に増加する。(2008年9月4日付けエスタード紙)