今年の上半期の経常収支は174億ドルの赤字を計上して1947年の統計開始以来最悪を記録、特に本国への利益・配当送金は前年同期比93.6%増加の189億9,000万ドルを記録している。
また貿易収支黒字はドル安の為替と内需旺盛で輸入が急増したために、前年同期比44.8%減少の113億4,000万ドル、またドル安が海外旅行を促進したために、海外旅行部門のサービス収支は148.5%増加の26億3,000万ドルの赤字を計上している。
しかし過去12ヶ月間の海外からの生産向け直接投資は304億3,000万ドルに達して、同時期の経常収支赤字181億ドルを大幅に上回ったが、今年上半期の海外からの直接投資は167億ドルで経常収支赤字174億ドルを若干下回っている。
ここ12ヶ月間の経常収支赤字はGDP比1.32%を記録しているが、1970年から2007年までの平均2.1%を下回っており、コロンビアやインドのGDPに占める経常収支赤字は更に高い。
昨年上半期の経常収支は24億1,300万ドルの黒字でGDP比0.38%であったが、今年上半期はGDP比2.51%のマイナス、直接投資では208億5,200万ドルでGDP比3.28%から2.41%に低下している。
中銀では今年の海外への利益・配当金送金は340億ドル、来年は268億ドルを見込んでおり、特に本社の赤字を軽減するために上半期の自動車部門は27億6,000万ドル、金融サービス部門は24億ドルを送金している。(2008年7月29日付けエスタード紙)