昨年初めの9ヶ月間は国内経済が順調に推移したために、大幅な雇用創出となって社会保障院(INSS)への納付金収入が大幅に増加したために、赤字幅が前年比24.1%減少の362億レアルまで減少して、2004年以来の好結果を記録した。
昨年の社会保障院の納付金収入総額は1,633億5,000万レアル、給付金支出総額は1,995億6,000万レアルで赤字幅はGDP比1.25%となったが、昨年初めの連邦政府はGDP比1.78%の439億レアルの赤字を見込んでいた。
昨年の社会保障院の都市部での赤字は20億レアルが見込まれていたが、11億8,000万レアルまで縮小、2007年は124億レアルの赤字を計上していたが大幅に好転、2010年には黒字計上を見込んでいる。
今年のINSSは最低給料が465レアルに引き上げられるために、納付金収入1,860億レアル、年金・恩給の増加で給付金支出が2,271億レアルに膨らみ、411億レアルの赤字幅拡大を見込んでいる。
昨年12月の納付金収入は229億6,000万レアル、給付金支出が212億2,000万レアルで17億3,000万レアルの黒字を計上して1997年4月以来の黒字となった。
昨年末の年金・恩給受給者総数は前年同期比3.7%増加の1,609万人、疾病手当受給者は131万5,350人であった。(2009年1月22日付けヴァロール紙)