9月の金融危機の影響によるクレジットの縮小で11月の鉱工業部門の生産は前月比5.2%減少となって1995年5月以来13年間で最大の減少を記録、また前年同月比でも6.2%減少となって過去7年間で最大の下げ幅を記録した。
特に自動車部門は前月比22.6%減少して過去17年間で最悪、金融危機の影響は鉱工業全般に及んでいるが、耐久消費財並びに中間財の落ち込みが目立っている。
2007年から長期低額クレジット販売が牽引して鉱工業部門では増産を続けていたが、金融危機後のクレジットの流動性縮小で11月の自動車部門は前年同月比18.3%、化学部門は13.0%、電気製品、機械・装置並びに通信機器20.5%、コンピュータ関連機器29.7%、ゴム製品・プラスチックは 16.5%それぞれマイナスを記録している。
また11月の自動車部門は前月比22.6%、機械・装置11.9%、書籍・印刷物14.8%、鉱業10.9%、金属部門は10.2%それぞれ大幅に落込んでいる。
2008年の鉱工業部門の伸び率は9月の世界金融危機突入前は好調に推移していたために前年比では4.7%、資本財17.0%、中間財3.3%、消費財 3.0%、耐久消費財7.3%、非耐久消費財は1.7%それぞれ増加を記録している。(2009年1月7日付けエスタード紙)