ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2019年9月のサンパウロ州の鉱工業生産は、前月比マイナス1.4%を記録した一方で、ブラジルの平均鉱工業生産は0.3%増加している。
今年9月のサンパウロ州の鉱工業生産がマイナス1.4%を記録した要因として、アルゼンチン向け自動車輸出の急減による在庫調整のための自動車生産の大幅な減少、砂糖に替わるエタノール増産が食品部門生産減少に結び付いている。
今年第3四半期のサンパウロ州の鉱工業生産は前四半期比マイナス0.8%したが、今年第3四半期のブラジルの平均鉱工業生産は、失業率の高止まりや企業経営者の低調な景況感などが牽引して0.3%増加に留まっている。
ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業生産調査によると、今年9月の調査対象の15地域の内10地域で増加、特にバイア州の鉱工業生産は前月比4.3%増加、北東部地域は3.3%増加、南大河州2.9%増加した一方で、パラー州はマイナス8.3%を記録したが、8月は8.2%増加していた。
フリーゾーンマナウスを擁するアマゾナス州の今年9月の鉱工業生産は前月比マイナス1.6%、前年同月比16.7%増加、今年初め9カ月間は2.5%増加、過去12カ月間では0.9%増加に留まっている。
前記同様にサンパウロ州はマイナス1.4%、3.6%増加、マイナス0.1%、マイナス1.1%、ブラジル平均は0.3%増加、1.1%増加、マイナス1.4%、マイナス1.4%となっている。
特に今年9月のエスピリット・サント州の鉱工業生産はマイナス14.1%、ペルナンブーコ州はマイナス7.6%を記録、大幅なマイナスを記録した要因として、紙・パルプ関連並びに原油や天然ガスなどの鉱業関連、鉄鋼製品、食品関連工業の不振が影響している。
ブラジルの2019年第1四半期の平均鉱工業生産は前年同期比マイナス2.1%、第2四半期はマイナス0.8%、第3四半期はマイナス1.2%、前記同様にサンパウロ州はマイナス2.6%、1.1%増加、0.7%増加、アマゾナス州はマイナス5.0%、4.1%増加、9.4%増加を記録している。(2019年11月9日付けエスタード紙/ブラジル地理統計院(IBGE)サイトから抜粋)