ブラジル地理統計院(IBGE)の州別鉱工業部門生産調査(PIM-Regional)によると、2018年8月のブラジル全国平均の鉱工業部門生産(GDP)伸び率は、前月比マイナス0.3%を記録、調査対象の26州のうち14州で前月比マイナスを記録している。
また今年8月のサンパウロ州鉱工業部門生産(GDP)伸び率は、8月20日に発生したパウリニア製油所(Replan)の火災による11日間の操業停止の影響を受けて、前月比マイナス0.9%を記録した。
今年8月のサンパウロ州鉱工業部門生産(GDP)伸び率マイナス0.9%以外にもマナウスフリーゾーンを抱えるアマゾナス州の鉱工業生産は、ペトロブラス石油公社傘下のIsaac Sabba製油所の操業停止並びに飲料部門の生産落込みの影響を受けて、マイナス5.3%と大幅に落ち込んでいる。
前記同様にパラー州はマイナス1.1%、エスピリット・サント州マイナス0.9%、サンタ・カタリーナ州マイナス0.7%、リオ州はマイナス0.3%とそれぞれ前月比割れを記録している。
一方8月の鉱工業部門生産(GDP)が大幅に伸びた州としては、マット・グロッソ州は前月比3.0%増加、バイア州2.7%、ペルナンブーコ州2.6%、セアラー州1.5%、北東部地域1.5%、南大河州0.8%、パラナ州0.7%、ミナス州0.5%、ゴイアス州はそれぞれ0.2%増加している。
また8月の鉱工業部門生産伸び率の前年同月比では、全国平均は2.0%増加、また調査対象の15地域のうち11地域で増加を記録、特に南大河州は、自動車並びに紙・パルプセクターが牽引して12.3%増加、ペルナンブーコ州11.7%、パラー州も11.0%とそれぞれ二桁台の伸び率を記録している。
今年8月のサンパウロ州の鉱工業部門生産伸び率は、前年同月比0.7%増加に留まっており、自動車セクターは1.92%、機械・装置セクターは1.95%それぞれ増加した一方で、化学製品セクターは0.24%、医薬品セクターは0.20%とそれぞれ微増に留まっている。(2018年10月10日付けヴァロール紙)