今年初めからの景気回復が予想を下回っていた上に、先週始まった道路封鎖ストライキで今年第2四半期のブラジルのGDP伸び率は、一段の下方修正を余儀なくされると予想されている。
ブラデスコ銀行では、今年第2四半期のGDP伸び率は前四半期比0.4%増加を予想していたが、継続する高い失業率や先週発生した道路封鎖ストライキの影響で、更なる下方修正を余儀なくされている。
またPine銀行チーフエコノミストのマルコス・カルゾ氏は、今年第2四半期のブラジルのGDP伸び率1.0%増加を予想していたが、失業率悪化で0.7%増加に下方修正している。
4月のバスやトッラクを含まない自動車生産は前月比6.57%増加、新車登録台数は6.0%増加、前記同様にバス並びにトラック生産は6.61%増加した一方で、粗鋼生産は3.11%減少している。
4月のトラックの道路交通量は前月比0.13%減少、景気のバロメーターとなる段ボール生産は1.08%減少、小売販売は0.20%増加、LCA Consultores社は、4月の鉱工業生産は前月比0.1%増加を予想している。
今年4月までの鉱工業部門生産は、予想よりも緩やかな回復基調になっているにも関わらず、ドル高の為替で製造業部門向け資本財の輸入価格上昇の一方で、輸出企業にとっては、有利になっているとLCA Consultores社エコノミストのロドリゴ・ニシダ氏はコメントしている。
4月の自動車並びに建材セクターを含まない小売部門は前月比1.3%増加、前年同月比0.7%増加、前記同様に自動車並びに建材セクターを服も広範囲小売販売は8.2%増加、1.5%増加している。
4月の電力消費は前月比1.17%減少、石油・天然ガス生産は0.35%減少、製造業部門の設備稼働率(Nuci)は0.53%増加、企業経営者の景況感は0.7%減少、製造業部門の購買担当者指数(PMI)は1.1%減少の52.3ポイント、サービス業部門の購買担当者指数(PMI)は0.4%減少の50.0ポイントとなっている。(2018年5月28日付けヴァロール紙)