ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ政権並びにジウマ・ロウセフ政権時代には、ラテンアメリカ並びにアフリカ諸国の友好国に対して、ブラジル製品並びにサービス輸出を促進するために、主に社会経済開発銀行(BNDES)並びにクレジットスイス銀行からクレジットを提供していた。
しかしヴェネズエラ並びにモザンビーク政府は、負債返済期間が5月8日に迫っているにも関わらず、これらの政府には返済能力がないために、連邦政府では、総額13億レアルに達する債務不履行のカバーに迫られている。
ヴェネズエラ並びにモザンビーク政府の負債返済保証は、財務省管轄の輸出保障基金(FGE)が保証しており、連邦政府では、これらの負債は今年度の予算取りに入っていないために、新たに国会での承認を得なければならない。
ヴェネズエラ政府は社会経済開発銀行(BNDES)に対して、今年1月が支払期限の1億3500万ドルの返済を未だに行っていない。またヴェネズエラ政府は、BNDES銀行から総額8億1,400万ドルのクレジット返済義務を負っている。
ヴェネズエラ政府は、2018年中に輸出保障基金(FGE)に対して4億3,685万ドルのクレジット返済をしなければならないが、そのうち2億7,820万ドルは、BNDESのクレジットで構成されている。
社会経済開発銀行(BNDES)では、1997年からブラジルのゼネコン大手企業に対して積極的にラテンアメリカ並びにアフリカ諸国でのインフラ整備事業に対して、クレジットを提供していた。
社会経済開発銀行(BNDES)のこれらの国へのクレジット総額は104億9,900万ドル、そのうち負債返済が滞納しているのは43億2,000万ドルに達しているにも関わらず、債務不履行になる可能性が高い。
10月の大統領選挙を5カ月後に控えて、労働党政権(PT)時代に供与したクレジットの負債返済不能の発表に対して、予算取りがされていなかったことや発表のタイミングに政治がらみの指摘は否定できない。
社会経済開発銀行(BNDES)は、アンゴラ政府に総額32億7,300万ドルのクレジットを提供、一方で負債返済が滞納しているのは10億6,200万ドルに達している。前記同様にアルゼンチンは20億600万ドル、3億5,000万ドル。
またコスタリカ政府には、総額4,300万ドルのクレジットを提供したが、負債返済が滞納しているのは3,200万ドル。前記同様にキューバは6億5,600万ドル、5億3,600万ドル。エクアドルは6億8,500万ドル、1億9,100万ドル。ガーナは1億5,400万ドル、1億4,400万ドル。グアテマラは1億6,800万ドル、1億5,400万ドルとなっている。
ホンジュラスは5,900万ドル、5,700万ドル。メキシコは9,000万ドル、8,200万ドル。モザンビークは1億8,800万ドル、1億6,100万ドル。パラグアイは7,700万ドル、全額負債の返済を行っている。
ペルーは3億4,800万ドル、2億7,000万ドル。ドミニカ共和国は12億1,500万ドル、4億6,600万ドル。ウルグアイは3,100万ドル、全額負債返済。ヴェネズエラ政府には15億700万ドルのクレジット適用に対して、返済遅延は、8億1,400万ドルに達している。(2018年4月27日付けエスタード紙)