中銀の発表によると、2018年第1四半期の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、248億2,000万レアルの赤字を計上して、統計を取り始めた1997年以降では最大の赤字幅の記録更新をしている。
国庫庁による95億レアルに達する訴訟などの司法関連支出が今年3月の中央政府の財政プライマリー収支赤字の大きな要因となったにも関わらず、社会保障院(INSS)の毎月の赤字を解消しなければ、何時までたっても中央政府の財政プライマリー収支の改善に繋がらないと国庫庁のマンスエット・アルメイダ長官は指摘している。
2013年の社会保障院(INSS)の累計赤字は200億レアルを記録、今年第1四半期の赤字は491億レアル、また今年3月の過去12カ月間の累積赤字は2,767億レアルに達している。
今年の社会保障院の赤字は2,925億レアルが見込まれており、中央政府の財政プライマリー収支赤字の60%を占めるために、早急な年金・恩給改革実施が不可欠であると国庫庁のマンスエット・アルメイダ長官は指摘している。
Valor Data社の10行の金融機関対象の今年第1四半期の中央政府の財政プライマリー収支予想調査によると、赤字幅は49億レアル~219億レアル、平均は139億レアルであったにも関わらず、最高の予想赤字幅である219億レアルを大幅に上回る248億レアルを記録していた。
今年3月の過去12カ月間の中央政府の財政プライマリー収支赤字は、GDP比1.78%に相当する1,185億レアルに留まって、今年の中央政府の財政プライマリー収支の許容赤字1,590億レアルを大幅に下回っている。(2018年4月26日付けヴァロール紙)