ゼツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre-FGV)マクロ経済レポート担当のシルヴィア・マットス コーディネーターは、2018年第1四半期のGDP伸び率は、景気回復が予想を上回っているために前回予想の0.7%から0.5%に下方修正している。
2018年第1四半期のGDP伸び率の0.5%への下方修正並びにドナルド・トランプ大統領の保護貿易主義政策や10月の大統領選挙の不透明感増加などの要因で、今年のGDP伸び率も前回予想の2.8%から2.6%に下方修正を余儀なくされている。
2016年10月から継続する政策誘導金利(Selic)の低下並びに連邦政府の予想を下回るインフレ指数にも関わらず、不透明な海外シナリオや予想を下回る失業率の改善などの要因で、一般消費者の景況感に改善が見られず支出に慎重になってきている。
今年第1四半期の一般消費は、前回予想の0.6%増加から僅か0.2%増加に下方修正、今年の一般消費も前回予想の3.0%から2.7%に下方修正、前記同様に連邦政府の公共支出は0.1%増加、0.2%増加にそれぞれ据え置いている。
今年第1四半期の輸出は前回予想の2.7%から1.0%増加、今年は6.7%から5.0%増加、前記同様に輸入は1.9%から1.7%増加、8.8%から8.5%増加にそれぞれ下方修正されている。
また農畜産部門のGDP伸び率は1.6%から1.5%増加に下方修正、マイナス0.2%で据置、製造業部門のGDP伸び率は1.1%から0.6%増加、3.8%から3.6%増加、サービス業部門は0.5%から0.2%増加、2.3%から2.1%増加にそれぞれか宝飯修正されている。(2018年4月23日付けヴァロール紙)