ブラジル地理統計院(IBGE)の月間家庭調査(PMC)によると、経済リセッションによる失業率増加や実質賃金減少に伴って、ハウスキーパーや臨時家事手伝いの利用が減少してきている。
また失業率増加や実質賃金減少以外にも子供や老人のケア時間増加に伴って、男性の家事手伝い時間増加が余儀なくされており、2016年の共働き夫婦における夫の家事手伝い比率は71.9%であったものの、2017年には前年比4.5%増加の76.4%に達している。
前記同様に2016年の共働き夫婦における主婦の家事手伝い比率は89.8%であったが、実質賃金減少に伴うハウスキーパー雇用の減少で、2017年には1.9%増加の91.7%に達している。
1週間当たりの共働き夫婦における主婦の家事手伝いの平均労働時間は20.9時間に達して、夫の10.3時間の約2倍となっている一方で、1週間当たりの主婦の家事手伝いをしない時間は、12時間に対して、夫は23.2時間となっている。
またブラジル地理統計院(IBGE)の月間家庭調査(PMC)によると、年齢が14歳~24歳の女子の家事手伝い比率は、85.2%に対して、男子は僅か63.5%が家事手伝いをしていた。
しかし年齢が25歳~49歳の女性の家事手伝い比率は、95.4%に対して、男性は80.9%とそれぞれ大幅に上昇、50歳以上の女性では90.8%、男性は79.3%がそれぞれ家事手伝いを行っている。
夫の大半が行う家庭内の電気系統や水道、家屋のメンテナンスを除いて、洗濯、料理、一般的に女性は、屋内清掃並びに食器洗いなどで男性よりも家事手伝いでの時間消費を余儀なくされている。(2018年4月19日付けエスタード紙)