中銀の発表によると、2018年初め2カ月間の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、118億レアルの黒字を記録して、2013年以降では最高の黒字計上を記録している。
今年2月の過去12カ月間の中央政府の財政プライマリー収支は、1062億レアルの赤字を計上しているにも関わらず、2018年の財政プライマリー収支は赤字上限の1,590億レアル以内に収まると予想されている。
国庫庁の今年初め2カ月間の財政プライマリー収支は、前年同期比71%増加の407億レアルを記録した一方で、社会保障院(INSS)のインフレ指数を差引いた実質収支は、前年同期比4.5%増加の289億レアルの赤字を計上したため、中央政府の今年初め2カ月間の財政プライマリー収支は、118億レアルの黒字となっている。
今年初め2カ月間の社会保障院(INSS)の年金・恩給手当などの支出総額は、前年同期比32億レアル増加の879億レアルに達して、中央政府の財政プライマリー収支赤字の大半を占めているために、今年10月の大統領選挙後の早急な年金改革実施が不可欠となっている。
今年2月の中央政府の財政プライマリー収支は、192億9,000万レアルの赤字を計上、また公共投資は30億9,000万レアルを計上したが、大半の288億レアルは前年度から繰り越された事業の財源として充てるべき繰越金であった。また経済成長加速プログラム(PAC)向け支出は、2.6%減少の19億3,700万レアルに留まっている。
2018年の財政プライマリー収支でのゴールデン・ルール達成のためには、2,086億レアルの歳入確保は避けられないと国庫庁のアナ・パウラ・ヴェスコヴィ長官は説明している。(2018年3月28日付けエスタード紙)