すべての労働者は組合税という名で有名な労働組合加入費の支払いが義務付けられて、一般的には毎年3月に、1日に日割りした給与と同等の金額を給与から差し引かれてきた。しかし2017年11月11日から施行された新労働法では、この加入費の支払いは任意となり、組合加入費支払いを決めるのは労働者自身に変更された。
新労働法での労働組合加入費の支払いが労働者本人の任意となった影響で、主な労働組合の収入である労働組合加入費は、平均で80%以上減少して、労働組合側は壊滅的なダメージを受けている。
2018年1月末のブラジル全国の主な20労働組合の総収入は、3億レアルに留まって、昨年の総収入14億レアルよりも80%減少に相当する11億レアル不足している。
2018年1月末のサンパウロ工業連盟(FIESP)の総収入は230万レアルに留まって、2017年通年の総収入1,690万レアルよりも85%減少しているにも関わらず、サンパウロ工業連盟のパウロ・スカフェ会頭は、収入をゼロと見込んでいた。
また2018年1月末のリオ工業連盟(Firjan)の総収入は120万レアルに留まって、2017年通年の総収入を82.5%下回っており、今年2月~12月末の収入は、10万レアルに達しないとリカルド・マイア副会頭は予想している。
サンパウロ州内の180万人の組合員を擁するサンパウロ州商業連盟(Fecomercio-SP)の2018年1月末までの総収入は610万レアルに留まって、2017年通年の総収入2,930万レアルを79.1%下回っている。
2017年の州商業組合の労働組合加入費総額は6,570万レアルであったが、2018年1月末までは83.2%減少の1,100万レアル、前記同様に州鉱工業組合は5,080万レアル、83.6%減少の830万レアルに留まっている。
2018年1月末のブラジル全国工業連盟(CNI)の総収入は、2017年通年の総収入比82.2%減少の300万レアル、前記同様にリオ工業連盟(Firjan)は82.5%減少の120万レアル、サンパウロ工業連盟(FIESP)は85.9%減少の230万レアル、全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)は81.2%減少の540万レアル、サンパウロ州商業連盟(Fecomercio-SP)は、79.1%減少の610万レアルとなっている。(2018年3月27日付けヴァロール紙)