中国のウォーレン・バフェットと呼ばれているグオ・グアンチャン(Guo Guangchang)氏が率いる復星国際(フォースン・インターナショナル)社は、ブラジル国内で資産運用会社Rio Bravo Investimentosの株式50.1%を取得、また資産運用会社Guide Investimentos S.A.買収などで7億レアルを投資している。
フォースン・インターナショナル社では、ブラジル国内での事業拡大のために保健医療分野やエンターテイメント分野、金融分野でのポートフォーリオ拡大を模索している。
同社はすでにカナダ資本のサーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」に出資、リゾートホテルClub Medにも出資して、ブラジル国内での投資拡大を図っている。
また同社では保健医療分野で18カ所の病院並びに健康保険プランを擁しているNotredame Intermedica社並びにバイア州内ではアリアンサComplexo 総合病院(Hospitalar Aliança)をそれぞれ買収、また建設業界への進出を模索している。
同社は資産運用会社Guide Investimentos S.A.の70%の株式を取得したにも関わらず、経営権はGuide Investimentosが継続。また2016年7月に50.1%の株式を取得したGuide Investimentosは、元中銀総裁のグスタボ・フランコが共同株主であった。
フォースン・インターナショナル社にとって、ブラジルは新興国の中では、インド並びにインドネシアと同様に投資優先国と位置付けており、今後も積極的な投資拡大を図る。
同社のブラジル国内での2016年末の売上は、51億ドルから2017年上半期末には12.0%増加の57億ドル、前記同様に純益は18億ドルから22億ドルに増加、負債総額は199億ドルから223億ドルに増加、総資産は760億ドルから790億ドル、売上の内訳では金融部門が54%、保健医療分野は28%、エンターテイメント分野は18%となっている。(2018年3月27日付けエスタード紙)