昨日の中銀最終フォーカスレポートでは、レポート作成の協力金融機関の中でも的中率が最も高いトップ5銀行は、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)が食料品・飲料品価格が上昇傾向を続けている要因で、前回予想の7.41%から7.51%に上方修正している。
今年のIPCA指数予想が7.51%に達したのは、ジウマ・ロウセフ大統領が180日間の停職処分を言い渡される前の3月17日のフォーカスレポート以降では最高のインフレ指数に逆戻りしている。
また的中率が最も高いトップ5銀行では、今年末の政策誘導金利(Selic)は前回予想の13.75%から14.25%と0.5%上方修正しているにも関わらず、最終フォーカスレポートでは13.75%に据え置いている。
7月のIPCA指数は、食料品・飲料品価格が牽引して0.52%とインフレ指数が高止まりしており、今年のIPCA指数は連邦政府の上限許容値6.5%を上回ることが確実となっている。
2017年にIPCA指数は前回予想の5.14%から5.12%に下方修正された一方で、トップ5銀行では前回予想の5.25%に据え置いた。また2017年末のSelic金利は11.0%を予想している一方でトップ5銀行では11.25%を予想、しかしGDP伸び率は前回予想の1.10%から1.20%に上方修正している。(2016年8月23日付けエスタード紙)