今年上半期の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、前年同期比170.5%増加の325億2,100万レアルの赤字を計上、統計を取り始めた1997年以降では最大の赤字を計上している。
また6月の中央政府の財政プライマリー収支は88億レアルの赤字を計上してインフレ指数を差引かない名目赤字では最高を記録、インフレ指数を差引いた実質赤字は過去2番目の記録となっている。
過去12か月間の中央政府の財政プライマリー収支は1,455億200万レアルの赤字を記録、国庫庁のアナ・パウラ・ヴェスコヴィ局長は、早急な年金改革並びに公共支出削減の必要性を強調している。
今年上半期の中央政府の財政プライマリー収支は325億2,100万レアルの赤字を計上しているにも関わらず、今年の財政プライマリー収支の赤字限度額1,705億レアルには、更に1,380億レアルの赤字累積が可能となっている。
今年上半期の中央政府の実質歳入総額は前年同期比マイナス5.1%の5,188億4,000万レアルに留まったが、歳出総額は前年同期比0.3%増加の5,206億レアルに達している。
今年上半期の中央政府の財政プライマリー収支赤字325億2,100万レアルのうち社会保障院の赤字総額は前年同期比149.2%増加の604億4,100万レアルに対して、国庫庁並びに中銀の歳入黒字は21.3%減少の279億レアルとなっている。
今年上半期の社会保障院の赤字総額604億4,100万レアルのうちベネフィット支出は前年同期比5.4%増加の2,344億6,500万レアル、一方積立金総額は失業率増加に伴って6.3%減少している。(2016年7月29日付けヴァロール紙)