ミッシェル・テーメル暫定政権エンリケ・メイレーレス財務相経済班では、Bプランによる積極的な公社の民営化や公社が保有する資産の証券化で1,200億レアルに達する資金調達を視野に入れていると予想されている。
エンリケ・メイレーレス財務相は財政プライマリー収支コントロールのために、A プランとして予算作成時の公共支出調整率上限設定による厳格な歳出削減、Bプランとしてインフラ設備投資向けの民営化促進、Cプランとして増税を検討している。
Bプランによる資金調達としてエネルギー分野並びに石油・天然ガス分野、地方主要空港の民営化、公立銀行が保有する資産の証券化などが予想されている。
電力エネルギー分野では200億レアルに達するブラジル中央電力(Eletrobras)の資産売却、ミナス・ジェライス電力公社(CEMIG)傘下のJaguara水力発電所並びに São Simão水力発電所、 Miranda水力発電所の入札による100億レアルの歳入を見込んでいる。
メイレーレス財務相経済班では、2017年上半期に予定されているサントス海盆岩塩層下(プレソルト)原油開発のカルカラ鉱区並びにガット・デ・マット鉱区、タルタルーガ・メスチーサ鉱区、サピニョーラ鉱区の入札、その他の20鉱区の入札で総額200億レアルの臨時歳入を見込んでいる。
民間航空庁(Anac)の承認を得た民間航空局(SAC)では、フォルタレーザ市並びにサルバドール市、フロリアノポリス市、ポルト・アレグレ市の各空港の民営化コンセッション入札を予定、50億レアル~100億レアルの臨時歳入が見込まれている。
またブラジル銀行によるクレジットカード会社の譲渡、連邦貯蓄金庫は「lottery」の民間企業との共同運営、クレジットカードの共同運営、連邦貯蓄金庫の保険部門(Caixa Seguridade)の新規株式公開などを検討していると予想されている。(2016年7月19日付けエスタード紙)