ブラジル地理統計院(IBGE)の製造業部門生産調査(PIM)結果は今日発表されるが、Valor Data社による23金融機関やエコノミスト対象の調査では、5月の鉱工業部門生産は前月比0.1%上昇している。
23金融機関やエコノミスト対象の5月の鉱工業部門の生産予想は前月比マイナス0.5%~1.1%増加、前年同月比ではマイナス7.8%予想、7カ月連続で減少すると予想されている。
Pezco社エコノミストのエルシオ・タケダ氏は、5月の鉱工業部門の生産は昨年からの在庫調整が進んで適正在庫の水準に達したために前月比0.1%増加を予想している。
鉱工業生産全体の10%を占める石油・天然ガス精製部門生産は前年同月比12.0%下落している影響で、5月の鉱工業部門の生産は前月比マイナス0.3%を予想、5月の段ボール箱生産は前月比マイナス1.2%、またバスやトラック生産はマイナス2.6%となっている。
サンパウロ州工業連盟(Fiesp)の5月のサンパウロ州内鉱工業生産調査では、平均労働時間は前月比マイナス0.6%、工業製品売上はマイナス1.7%、活動レベル指数(INA)はマイナス0.1%となっている。
また5月のサンパウロ州内鉱工業生産調査によると、5月の活動レベル指数(INA)は前年同月比マイナス9.1%、今年の活動レベル指数(INA)は前年比マイナス6.2%予想、5月の設備稼働率は前月の74.8%から74.9%と僅かに増加、昨年5月の設備稼働率は78%であった。
Valor Data社の5月の鉱工業部門生産調査では、4E Consultoria社は前月比1.1%増加、前年同月比ではマイナス6.4%をそれぞれ予想、前記同様にABC Brasil銀行はマイナス0.1%、マイナス8.5%となっている。
また前記同様にFactor 銀行は0.4%増加、マイナス7.3%、Pine銀行は0.3%増加、マイナス7.1%、 Bradesco銀行は0.4%増加、マイナス7.3%、 GO Associadosは変わらず、マイナス8.0%、 Goldman Sachsは0.1%増加、不明、 Santander銀行はマイナス0.3%、マイナス8.4%をそれぞれ予想している。(2016年7月1日付けヴァロール紙)