ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、今年3月~5月の四半期の失業率は、11.2%と前四半期(2015年12月~2016年2月)の10.2%から1.0%も上昇している。
今年3月~5月の四半期の失業者総数は、1,140万人で前四半期(2015年12月~2016年2月)から100万人増加、また前年同四半期比では40.3%に相当する330万人増加している。
今年3月~5月の四半期の14歳以上の労働人口は9,080万人、前年同四半期比では1.4%減少に相当する120万人が失業に追い込まれており、民間企業勤務の正規労働者は四半期比1.2%減少、前年同四半期比では4.2%に相当する150万人減少している一方で、非正規労働者は前四半期比3.5%増加している。
また今年3月~5月の四半期のハウスキーパー総数は、四半期比では同率で安定しているが、前年同四半期比では製造業部門やサービス部門の失業率増加に伴って5.1%に相当する30万7,000人増加している。
今年3月~5月の四半期の自営業数は、四半期比1.3%に相当する31万4,000人減少した一方で、前年同四半期比では失業率の急増に伴って4.3%に相当する95万2000人増加している。
今年3月~5月の四半期の建設業部門は、四半期比2.9%減少の22万7,000人が失業、農畜産・漁業・林業部門は1.7%減少の16万1,000人が失業した一方で、公務員・防衛・保健・教育部門は、1.8%増加の26万8,000人の雇用増加となっている。
今年3月~5月の四半期の労働者の平均サラリーは1,982レアルであったが、前四半期(2015年12月~2016年2月)の1,972レアルから僅かに増加、しかし前年同四半期の2,037レアルから2.7%減少している。(2016年6月29日付けブラジル地理統計院(IBGE)サイトから抜粋)