ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、今年2月~4月の四半期の失業者総数は、前年同四半期比42.1%激増して失業者総数は1,140万人に達している。
今年2月~4月の四半期の失業率は、経済リセッションによる製造業部門を中心とした離職が顕著となってきた影響で11.2%に達し、2012年初めから調査を開始して以降で最高の失業率を記録、前年同期比でも3.2%増加している。
今年2月~4月の四半期の業種別失業率比較では、農畜産セクターの失業率は前年同期比マイナス0.9%、鉱工業セクターはマイナス11.8%、建設業セクターはマイナス0.2%、商業セクターはマイナス0.6%となっている。
また前記同様に輸送・倉庫・郵便セクターの失業率は5.3%増加、宿泊施設・飲食業セクターは3.5%増加、情報・通信・金融セクターはマイナス7.8%、公務員セクターは2.5%増加、その他のサービス業セクターはマイナス0.8%、ハウスキーパーセクターは5.1%増加している。
今年2月~4月の四半期の民間企業正規労働者のインフレ指数を差引いた実質平均サラリーは前年同期比マイナス0.8%、民間企業の非正規労働者の平均サラリーはマイナス1.4%、ハウスキーパーはマイナス0.1%、公務員は0.8%増加、雇用主はマイナス5.5%、自営業者はマイナス5.1%となっている。
今年の平均失業率は、国内経済の回復が2017年以降になると見込んでいるため11.3%と前年よりも2.8%増加するとLCA Consultores社のブルーノ・カンポス氏は予想している。(2016年6月1日付けヴァロール紙)