ミッシェル・テーメル暫定政権下でエンリケ・メイレーレス財務・社会保障相を中心に経済再建を図るために人選を進めているが、ラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題発生源のペトロブラス石油公社の総裁に、ペドロ・パレンテ氏が最有力候補に挙げられている。
ペトロブラス石油公社の総裁任命には、有価証券取引委員会(CVM)の規定でペトロブラス経営審議委員会が任命を行うために時間を要するが、アルデミール・ベンジーニ総裁が自ら辞任を申し入れればペドロ・パレンテ総裁誕生が即座に実現できる。
ミッシェル・テーメル暫定政権誕生時にペトロブラス石油公社の総裁にはモレイラ・フランコ氏の名前が挙げられたが、テメル氏の側近でウリセス・ギマリャンエス財団の会長、大統領府航空庁長官だった同氏のペトロブラス石油公社総裁就任に批判が集中していた経緯があった。
カルドーゾ政権で電力の配給制度を強行して電力危機回避で実力が評価されたペドロ・パレンテ元官房長官の総裁就任に対して、アルデミール・ベンジーニ総裁は非常に協力的であり、アルデミール・ベンジーニ総裁は辞任すると予想されている。
ペトロブラスは1,260億レアルに達する短期負債軽減のために、年内の100億ドルに相当する自社資産売却を計画、また1万2,000人に達する希望退職者を募っているが、すでに3,500人が希望退職制度に応じている。(2016年5月19日付けエスタード紙)