今年第1四半期の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、前年同期の45億レアルの黒字から一転して赤字を計上している。
2月の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、経済リセッションや失業率の上昇などの要因で250億レアルの赤字を計上、1997年以降では最大の赤字額を記録していた。
今年3月の連邦政府の歳入総額は、前年同月比6.96%減少の957億7,900万レアルで2010年以降では最低の歳入総額を記録、国庫庁管轄の歳入総額は6.58%減少、今年第1四半期では7.53%減少している。
今年3月の国庫庁管轄の歳入総額は6.58%減少の945億3,600万レアル、今年第1四半期の歳入総額は3,073億4,300万レアルに留まっており、国庫庁税務担当のクラウジミール・マラキアス主任は、経済リセッションの影響で歳入全体が減少していると説明している。
経済リセッションによる影響で今年第1四半期の工業製品税(IPI)、法人所得税(IRPJ)、社会保険融資納付金(Cofins)による歳入がそれぞれ大幅に減少している。
今年第1四半期の輸入税による歳入は、レアル通貨に対するドル高の為替で輸入全体が大幅に減少している影響を受けて前年同期比24.2%減少の85億6,000万レアルに留まっている。
また前記同様に工業製品税(IPI)は22.5%減少の109億8,000万レアル、所得税は7.66%減少の890億3,000万レアル、金融取引税(IOF)は5.17%減少の84億3,000万レアルに留まっている。
前記同様に社会保険融資納付金(Cofins)は5.95%減少の514億4,000万レアル、社会統合基金(PIS)は6.02%減少の140億7,000万レアル、純益に対する社会納付金(CSLL)は6.56%減少の222億1,000万レアルとなっている。
失業率増加に伴って社会保障院(INSS)への納付金が減少している影響で、今年第1四半期の社会保障院(INSS)の歳入は、前年同期比7.53%減少の907億4,000万レアルにとなっている。
今年第1四半期の連邦政府による企業側の社会保障院(INSS)への従業員給与額20.0%の納付率免税に対応する売上の数%課税の代替減税総額は、前年同期の295億8,500万レアルから214億3,600万レアルに減少、3月の代替減税総額は71億4,500万レアルとなっている。(2016年4月20日付けヴァロール紙)