1年以上続く経済リセッションによる製造業部門の売上減少や高金利によるファイナンスコスト上昇、インフレ以上の人件費コスト上昇、ドル高の為替などの要因で企業経営が成り立たなくなってきており、今年第1四半期のブラジル企業の会社更生法適用企業は前年同期比114.1%増加している。
今年第1四半期の会社更生法適用件数は零細・小企業を中心に大幅増加傾向となって409件に達し、統計を取り始めた2006年以降では最大の会社更生法適用件数に達していると銀行業務集中サービス会社(Serasa Experian)では発表している。
今年第1四半期の会社更生法適用件数409件のうち、零細・小企業は229件で50%以上を占め、中規模企業は109件、大企業は71件となっており、Serasa Experianのアナリストによると、融資審査強化並びに金利上昇によるコストアップ、レアル通貨に対するドル高の為替による負債増加などが会社更生法の申請増加につながっていると説明している。
今年3月の会社更生法適用件数は前年同月の75件から110.7%増加の158件に急増、2月は前年同月の155件から僅かに1.9%増加の158件に留まっていた。(2016年4月6日付けヴァロール紙)