中銀の最終フォーカスレポートによると、2016年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の7.31%から7.28%と4回連続で下方修正されている。
先週の水曜日に中銀は第1四半期のインフレ予想を発表、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の6.2%から6.6%と連邦政府の目標上限値6.5%を上回る予想に変更している。
また今年の政策誘導金利(Selic)は8週間連続で14.25%に据え置かれていたが、今回のフォーカスレポートでは13.75%と0.5%下方修正、しかし2017年末のSelic金利は12.50%に据え置かれている。
フォーカスレポート協力金融機関でも最も的中率が最も高いトップ5銀行の予想では、今年末のSelic金利はレアル通貨に対するドルの為替予想を前回のR$4.15 からR$4.00と大幅なドル安の為替に見直したために、前回予想の14.25%から13.25%と1.0%大幅に下方修正している。
フォーカスレポートでは今年のGDP伸び率を11回連続で下方修正しており、前回予想の今年のGDP伸び率をマイナス3.66%からマイナス3.73%、2017年末のGDP伸び率を0.35%増加から0.30%増加に3回連続で下方修正している。
また中銀のフォーカスレポートでは今年の製造業部門のGDP伸び率をマイナス5.8%、ブラジルのGDP伸び率をマイナス3.5%とそれぞれ予想、先週ブラジル地理統計院(IBGE)の調査では、今年2月の製造業部門のGDP伸び率をマイナス2.2%で2001年の調査開始以来最大の落込みを記録している。(2016年4月5日付けヴァロール紙)